2022.07.03

数字が嫌いでもスマートに目標設定ができる Google スプレッドシートのすごい機能

数字が嫌いでもスマートに目標設定ができる Google スプレッドシートのすごい機能

数字が嫌いでもスマートに目標設定ができる Google スプレッドシートのすごい機能

 皆さん、数字は得意ですか? 苦手ですか?

得手不得手に関わらず、ビジネスの現場に数字はつきものです。

「今期の利益目標は◯◯円」 「この商品の新規契約を◯件取らなければならない」

 売上、契約数、利益、人件費などの固定費、在庫回転率、損益分岐点売上高…。誰しも、こういったベンチマークやKPIから逃れることはできません。

 今日は、数字が苦手なあなたでも、カンタンに求めるべき数字を逆算して目標設定することのできる Google の使い方をご紹介します。

「Goal Seek」を使って知りたい数字を逆算する

 Google スプレッドシート の「Goal Seek」(ゴールシーク)と呼ばれる機能を使います。

 これは関数ではなく、拡張機能(アドオン)です。

 Google Workspace アプリで使用するアドオンは、「 Google Workspace Marketplace 」からインストールすることができます。

また、スプレッドシートを開いた状態から、直接インストールすることもできます。

それでは、カンタンな使い方の例を見ていきましょう。

 例1)1個100円のりんごを売っています。1万円を売り上げるには、りんごを何個売ればよいでしょう。

 まず スプレッドシート を開き、セルに単価の100と、売上の計算式(単価×個数)を入力しておきます。求めるべき個数は空白にしておきます。

準備が完了したら、拡張機能から「Goal Seek」を選択して開きます。

スプレッドシートの右側に、「Goal Seek」が表示されます。

 では、必要な項目を入力していきましょう。

入力する項目は3つだけ

 「Goal Seek」は残念ながら日本語には対応していませんが、設定する項目は3つだけなので、慣れればすぐに使いこなすことができます。

 Set Cell には、数式が入っているセルを指定します。

 「単価 × 個数」の数式が入っている B3 セルを選択してから、緑色の格子をクリックすると、セルがセットされます。

To Value は目標となる値です。売上目標の 10000 をキーボードから入力します。

By Changing Cell が、「求める未知の値」です。「Goal Seek」では、このセルの数値を自動で変化させて、最適解を求めてくれます。売らなければならないリンゴの個数が入る B2 セルを選択してから、緑の格子をクリックします。

この3つの項目に入力が完了すると、「Solve」(解決)のボタンが青く色が変わり、いよいよ計算の準備完了です。

「Solve」ボタンを押すと、計算がはじまります。しばらく待つと、画面中央に「Complete」と表示され、計算が完了します。B2のセルには自動で 100 が入りました!

つまり、1万円の売上目標を達成するために売らなければいけないリンゴの個数は100個という結果になりました。

複雑な損益分岐点の計算も可能

 実践的なビジネスでの活用例としては、複雑な損益分岐点の計算も可能です。

 一定の固定費と、売上に伴う変動費がかかるようなケースで、商品をいくつ売り上げればペイするのか? このようなケースでは、スプレッドシートで下記のようにグラフ化することができます。

では、具体的にいくつ商品を売ればよいのか。これを求めるのは意外と容易ではありません。セルの数字を手で打ち替えて試算している方も多いのではないでしょうか。

 こんな時も、「Goal Seek」を使って、目標値の「利益」が 0 になる試算を行えば、損益分岐点売上高と、販売すべき個数をワンクリックで求めることができるのです。

ビジネスの”SMART”な目標設定とは?!

 ちなみに、記事のタイトルで「スマート」と書きましたが、これはクールだとか、洗練されている、といった単なるやり方や見た目を指しているのではありません。

 ビジネスの現場で使われている「SMART」と呼ばれるゴール設定のフレームワークは、以下の5つの要素からなるといわれています。

Specific: 具体的である

Measurable: 計測できる

Achievable: 達成可能である

Realistic: 現実的である

Time-bound: 期限が設定されている

 あなたの組織の、そしてあなた自身の目標は、一定の期限のなかで具体的かつ無理のない「SMART」な目標になっていますでしょうか? いま一度振り返り、Goal Seek のようなツールを用いて検証しながら10X実現を目指していきましょう。

 


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